HSPは刺激に敏感で、日常生活や人間関係で困ることが多いですが、それは個性であり長所でもあります。
この記事では、HSPによくある特徴や悩みを20個紹介します。あなたはどれくらい当てはまりますか?
HSPとは
HSP(Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれ持っている人のことです。
全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。
HSPには、特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があります。
D:Depth of Processing/深く処理をする
O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、「扁桃体」の機能が過剰に働きがちで、HSPではない人と比べて刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。
相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探究できる半面、ささいなことで動揺したり、ストレスをためてしまうこともあります。
HSPの日常あるある5選
1人の空間・時間が確保できないとストレスが溜まる
HSPは大きな音や人の動きを刺激として感じます。
そのため、帰宅後にどっと疲れてしまうことが多くあります。
受けてしまった刺激をリセットするため、1人の空間・時間が必要です。
ドアを強くバタンと閉める音にビクビクする
もともとHSPの人は大きな音に敏感です。
また、ドアを強く締める音は自分が予想できないタイミングで起こるため一層ビクビクします。
そのほか、ドアを閉めた人が怒っているのではないか、と機嫌を伺ってしまうこともあります。
悲しい曲調の音楽が好き
大きな音、激しい音が苦手なので、悲しい曲や落ち着いた曲を好んで聞く傾向があります。
涙もろい
共感力が高く、感受性が豊かなので、感動する映画、悲しいニュースなどに感情移入して涙を流すことが頻繁にあります。
就寝時に時計の音や加湿器・家電の音が気になり眠れない
時計のカチカチという秒針の音や加湿器の蒸気が出る音など、気になってしまい寝つけないだけでなく、いつまでも眠れない傾向があります。
また、眠れた後でも音や人の気配を感じただけで、すぐに目が覚めてしまいます。
HSPの人間関係あるある5選
誘われたら断れない
飲み会や食事に誘われたとき、「断ると嫌われるのではないか」「相手の機嫌が悪くなるのでは」と気になり、断れません。
HSPは相手の感情を過度に汲み取ってしまうので、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先してしまいがちです。
相手の言葉が心から思っていることでないとわかる
HSPは相手の言葉だけでなく、声のトーンや表情、しぐさなどからも相手の本音を察知します。
そのため、相手が嘘をついていたり、気を使っていたりするとすぐに気づきます。
しかし、それを指摘すると相手に不快感を与えてしまう可能性があるので、黙って見逃すことも多いです。
ガサツな人が苦手
HSPは音や人の言動に敏感で、それらを刺激として感じます。
そのため、声が大きな人、大きな物音を立てる人、乱暴な言葉遣いや態度をする人などが苦手です。
ガサツな人と一緒にいると疲れてしまうこともあります。
人の悩みや相談に乗りすぎてしまう
HSPは共感力が高く、相手の気持ちに寄り添うことが得意です。
そのため、人から悩みや相談を持ちかけられることが多くあります。
HSPは相手を助けたいという気持ちが強く、自分の時間や体調を無視してまで相手に尽くしてしまうこともあります。
人間関係に疲れて1人になりたくなる
HSPは人間関係において多くの刺激を受けます。
そのため、人間関係に疲れてしまうことが多くあります。
HSPは自分の感情や体の状態を整えるために1人の空間や時間が必要です。
1人になって本を読んだり、音楽を聴いたり、趣味に没頭したりすることでリラックスします。
HSPの恋愛あるある5選
メールを送るときに何パターンも考えてから送る
HSPは相手の気持ちを考えすぎてしまうので、メールを送るときにも慎重になります。
相手がどういう反応をするか、どういう気分になるかを想像しながら、何パターンもメール文を考えてから送ります。
そのため、メールを送るのに時間がかかったり、返信が遅くなったりします。
相手に合わせてばかりでわがままが言えない
HSPは相手の気持ちを優先してしまうので、相手に合わせてばかりで自分の気持ちを押し殺してしまいます。
そのため、相手に不満を持ったり、自分の欲求が満たされなかったりします。
HSPは相手に嫌われるのが怖いので、わがままや自己主張が言えないこともあります。
相手の感情や考えを読みすぎてしまう
HSPは相手の感情や考えを読みすぎてしまうことがあります。
相手の言葉や態度から、相手が何を思っているか、何を感じているかを推測します。
しかし、それが正しいとは限らないので、相手に勝手に期待したり、不安になったりします。
恋人や配偶者に依存しすぎる
HSPは恋人や配偶者に対して強い愛情を持ちます。
そのため、恋人や配偶者に依存しすぎることがあります。
恋人や配偶者が自分のことをどれだけ愛してくれているか、どれだけ大切にしてくれているかを確認したくなったり、恋人や配偶者と離れていると寂しくなったりします。
すぐに相手に合わせる
HSPは相手の気持ちに寄り添うことが得意です。
そのため、相手の好みや趣味にすぐに合わせることができます。
しかし、それが自分の本当の気持ちと合っていない場合もあります。
HSPは自分の好みや趣味を見失ってしまうこともあります。
HSPの対処法
HSPは刺激に敏感であることから多くの悩みを抱えますが、それは個性であり長所でもあります。
HSPは感受性が豊かで共感力が高く、芸術的な才能や創造力も持ち合わせています。
HSPは自分の特性を理解し、自分らしく生きることが大切です。
以下にHSPの対処法を紹介します。
自分を理解する
HSPであることを受け入れて、自分の特性や傾向を理解することが第一歩です。
自分がどんな刺激に敏感で、どんな環境や人間関係でストレスを感じるかを知ることで、自分に合った生き方や対策を考えることができます。
不快な刺激を避ける
HSPは不快な刺激に弱いので、可能な限り避けるようにしましょう。
大きな音や明るすぎる光や強い匂いなどは、耳栓やサングラス、マスクなどを使って軽減しましょう。
人混みや騒がしい場所は、できるだけ避けたり、滞在時間を短くしたりしましょう。
苦手な人やガサツな人とは、距離を置いたり、関わりを最小限にしたりしましょう。
自分の感情や欲求を大切にする
HSPは相手の感情や欲求に気を配りすぎて、自分の感情や欲求を無視してしまうことがあります。
しかし、それでは自分に対して不誠実であり、自己肯定感や自信も低下してしまいます。
自分の感情や欲求を大切にして、自分らしく生きることが必要です。
まとめ
HSPは刺激に敏感であることから多くの悩みを抱えますが、それは個性であり長所でもあります。
HSPは感受性が豊かで共感力が高く、芸術的な才能や創造力も持ち合わせています。
HSPは自分の特性を理解し、自分らしく生きることが大切です。
この記事では、HSPによくある特徴や悩みを20個紹介しました。
あなたはどれくらい当てはまりましたか?
HSPであることを受け入れて、自分の個性を活かしてください。